飛行戦艦ゴリアテは実在した｜ドイツ高速飛行戦艦ブランデンブルグ

1943年12月ルクセンブルグを飛び立ったベルリン級高速飛行戦艦５隻はドーバー海峡を超え、英国本土へと進入した。艦尾方向舵を含 めると全長260メートルを超える巨大な５隻の飛行艦。ネームシップである旗艦ベルリン号のほか、ケルン号、ブランデンブルグ号は、ケントダウンズより進 入。ハンブルグ号、ロイトリンゲン号は、シェピー島上空より進入。わずか二時間後には、ロンドンを火の海に変えた。

5隻の飛行戦艦は、いずれも大戦で失われている。うちブランデンブルグ号については悪天候のなか、母港とするルクセンブルグ繋留塔に向かう途中、高圧線に 接触、大破炎上した。

地上を焼きつくす4門の砲塔が大地に向けられている。戦闘機に対抗するための機銃座と砲座も装備されている。左右側舷に4基の昇降機と艦尾上下左右に4基 の推進機をもつ。他の航空機と違い、ホバリングによる滞空行動が可能。

下は南極観測飛行艦ゲーラ。艦種はコルベット。第三帝国による南極基地建設に際し、南極大陸全域を飛行調査した。南極マルグリット湾に繋留塔を有し、南極 基地建設にあたっては輸送艦として本国との間を往復した。

ベルリン級高速飛行戦艦と同様、ルクセンブルグ繋留塔を母港とした。観測艦ゲーラは、南極基地建設の途上、南極上空で消息を絶っている。

海上船舶と異なり、飛行艦艇は繋留塔に停泊する。暴風などで艦体が流される恐れがある時は地上に着艇した。

ゲーラは元々コルベット型の武装艦であったが、南極観測の任務に就くにあたり武装は撤去され、代わりに観測機器が装備された。艦橋は艦前部の上下にあり、 触覚状の電探が左右に張り出している。昇降機は側舷左右に計4機。艦尾上下左右に4基の推進器をもつ。

ゲーラの同型艦は5隻。ネームシップはブレーメン。ゲーラは、ブレーメン級飛行艦の5番艦である。

飛行艦艇にとっての時化とは、強風・暴風である。空が時化ると航行に支障をきたすこともある。繋留塔には常に吹流しがはためいていて、風向き・風量がわか るようになっていた。

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